博多伝統工芸品の博多きり絵です。博多の祭り、博多祇園山笠で男達が山を舁く様子を白黒のきり絵で表現しています。

小西一珠喜(博多きり絵)光と影が作り出す世界 – 世界一愛されるきり絵師を目指して

最終更新日: 2022年6月30日

博多きり絵師 小西一珠喜のプロフィール

名前

小西一珠喜(こにし かずよし)

種類

博多きり絵

ブランド名

博多きり絵

経歴など

1958年4月  長崎県五島列島小値賀島に生まれる
1974年8月  きり絵にて「竹馬」を制作する
1978年4月  福岡を永住の地とする
2001年12月  実家が火事になり全焼したにも関わらず、自身の制作した「ゆかた」のきり絵が奇跡的に残り、それが転機となり、きり絵の創作活動に本腰を入れる。
2002年  博多祇園山笠のきり絵が新聞に掲載
2003年  「博多祗園山笠 きり絵」画集の出版
2005年~2006年  NHK山笠番組で山笠きり絵が採用される
2007年  アクロス福岡にて個展
2008年  ニューヨーク国連国際学校・夏祭りで展示会及びワークショップを行う
2010年  博多駅新幹線コンコース内に展示
2011年  博多リバレイン入り口に巨大きり絵アート展示
2012年  フィラデルフィア日本語学校総会にきり絵講師で招待
2013年  日本郵政発売の「黒田官兵衛」の切手付き絵入りはがき5枚セットに、きり絵が採用される
2014年  日本郵政発売の「博多祇園山笠」の記念切手シートにきり絵が採用される
2015年  はかた伝統工芸館で、自身の7年ぶりの個展開催
2016年  はかた伝統工芸館で第2回目の個展開催
2017年  はかた伝統工芸館で題3回目の個展開催
2017年  「博多龍神と子供達」巨大きり絵制作を監修  ※作品は、「博多区役所」に寄贈
2018年  小西一珠喜 永眠

はかた国際工芸協会 会員(小西美香)

歴史あるきり絵

きり絵とは、黒い紙をカッターナイフやハサミを使って切り抜き、白と黒だけで独特の世界を作り出す芸術です。白黒だけでなく色彩ゆたかなカラーの作品もあります。

日本でのきり絵の歴史は深く、岐阜県の飛騨高山では奈良時代から伝わる様式が残り、宮崎県の高千穂では平安時代末期から行われたと言われる神事、夜神楽の時に「彫物(えりもの)」と呼ばれるきり絵が飾られます。また、京友禅など着物を染める型紙としても使われてきました。

焼け跡から残った1枚のきり絵

博多きりえ師、小西一珠喜は1958年生まれ、長崎県の小値賀出身です。1978年に福岡で生きていこうと決心しました。

2001年、長崎県の小値賀の実家が火事になりました。焼け跡から唯一残った物が、20歳の時に制作した「ゆかた」のきり絵でした。家はほぼ全焼でしたが、きり絵が飾ってある壁の部分だけが焼けずに残っていたのです。まさに、これをきかっけにして小西は「きり絵師になろう」と決意しました。

博多きり絵の誕生

そして、博多の者ではない小西は、博多の伝統のあるお祭り「博多祇園山笠」に熱気に触れ感動しました。山笠にかける人たちの熱意をきり絵で表現したいと思うようになりました。そして、きり絵を通してきり絵の持つ力強い表現力を目いっぱい使って誕生したのが「博多きり絵」です。

博多祗園山笠に関して、着用する法被をきり絵で作成開始した当初のことです。いざ取り掛かると、全部で87種類もの法被が存在することが分かりました。思っていたよりも種類が多かったので「こりゃ大変だ!」と小西は思ったそうです。

福岡のことや博多祇園山笠のことなど何も分からなかった小西に、博多の人たちが手取り足取り暖かく教えてくださったそうです。小西は博多の皆様のおかげで「博多きり絵」の作品を作り続けることができたことに感謝の念とともに心から喜びました。

世界一愛されるきり絵師になること

小西一珠喜の作品のテーマは「博多」です。小西は川端商店街、キャナルシティ、櫛田神社が好きでした。博多の下町の人々が大好きでした。

博多をもっともっと盛り上げるために、自分にできることは何か、あせらずやれることを、ひとつずつ残したい思いで博多きり絵の制作を続けました。知らないことや、しきたりがたくさんありましたが、一生懸命勉強して「博多きり絵」を進化させるために作り続けました。小西一珠喜の最終の夢は「世界一愛されるきり絵師になること」でした。

博多きり絵の魅力をお客様にお伝えしたい

当初は、山笠の力強さを出すために「モノクロ」にこだわっていたそうです。しかし「カラー」のきり絵を制作してみると、きり絵の持つシャープで力強い表現が、彩色によって柔らかく表現できることが分かり、色鮮やかな博多きり絵の作品も増えていきました。

博多きり絵は、大胆さと繊細さ、そして光と影が織りなすきり絵が持つ独特の世界観で博多を表現します。お客様に博多きり絵をお届け出来る日を楽しみにしております。

小西一珠喜は2018年に永眠しました。「世界一愛されるきり絵師になること」という想いは、博多きり絵の中に生き続けています。

小西一珠喜の博多きり絵を博多伝統工芸品オンラインショップでご購入いただけます。

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この記事を書いた人

博多伝統工芸品オンラインショップCrafts of Hakataの店長の田中真です。

田中 真
博多伝統工芸品オンラインショップ Crafts of Hakata の店長です。工房&工芸品ショップめぐり、旅行が大好きです。ユーラシア大陸横断、世界一周など訪れた国は50ヶ国以上。はかた伝統工芸館企画委員、はかた国際工芸協会事務局。代表をつとめる(株)トリップインサイトでは工房を訪れるツアーを企画催行しています。

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