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第5回 博多人形伝統工芸士会展が、はかた伝統工芸館で開催されます

第5回博多人形伝統工芸士会展が、はかた伝統工芸館で開催されます。

「伝統工芸士」は、経済産業大臣が指定する「伝統的工芸品」の制作者の中で、12年以上の実務経験があり、高度な技術を持つと認定を受けた工芸士のことです。言わば、トップクラスの伝統工芸作家です。

「伝統的工芸品」 とは、伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)で定められた、経済産業大臣が指定する工芸品で、全国に236品目(2021年1月15日現在)あります。そのうち、博多の伝統的工芸品は、「博多人形」と「博多織」の2品目だけです。

博多の伝統工芸品

現在従事されている博多人形の伝統工芸士は39名です(日本の伝統工芸士より)。

今回、博多人形の伝統工芸士12名による展示会が、はかた伝統工芸館で開催されます。

博多伝統工芸品オンラインショップに出品している緒方恵子も伝統工芸士で、博多人形伝統工芸士会展に出展します。 「九州経済産業局長賞」受賞 作品「装」が展示されます。

博多人形師の中でもトップクラスである博多人形伝統工芸士の作品が一堂に集まります。是非この機会をお見逃しなく。

1.日にち: 2021年10月12日(火)〜 10月24日(日)

2.時間: 9:30 – 17:30 *17:00までに入館してください

3.主催: 博多人形伝統工芸士会

4.後援: 博多人形商工業協同組合

5.場所: はかた伝統工芸館
  住所: 〒814-0001 福岡市早良区百道浜3丁目1-1 福岡市博物館2階
  TEL: 092-409-5450
  休館日: 毎週月曜日

【第5回 博多人形伝統工芸士会展・出展者名】(50音順)

緒方恵子
梶原正二
小副川祐二
下川貴士
多田明正
戸畑潤吉
長友敬次
中野浩
永野繁大
益永栄喜
光石貴
室井聖太郎

合計12名

緒方恵子の博多人形の作品「装」です。座っている女性が髪に赤い櫛をつけています。

博多人形伝統工芸士 緒方恵子作「装」

博多伝統工芸品オンラインショップ

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令和3年度 第71回新作博多人形「里帰り」展

緒方恵子の博多人形の作品「装」です。座っている女性が髪に赤い櫛をつけています。

今春、2021年4月22日に、東京の伝統工芸青山スクエアで第71回 新作博多人形展の審査会が行われました。この審査会での受賞作品や出品作品が、博多に「里帰り」して展示される、令和3年度第71回新作博多人形「里帰り」展が開催されます。

博多伝統工芸品オンラインショップに出品している緒方恵子の作品「装」が、「九州経済産業局長賞」を受賞しています。緒方恵子の作品は、他に「牛頭天王」、「雪月花」が展示されます。

展示場所は、福岡市中央区にあるアクロス福岡(匠ギャラリー)です。
10月9日(土)、10日(日)の2日間では、博多人形の実演も行われます。

1.日にち: 2021年10月5日(火)〜 10月10日(日)
       *10月9日(土)、10日(日)は、博多人形の実演があります。

2.時間: 10:00 – 18:00 *最終日は、16:00まで

3.主催: 博多人形商工業協同組合

4.場所: アクロス福岡 2階 匠ギャラリー
  住所: 福岡県福岡市中央区天神1丁目1番1号
  TEL: 092-725-9100(文化観光情報ひろば)

みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

緒方恵子の博多人形の作品「牛頭天王」です。牛頭天王は、インドの祇園精舎の守護神、素戔嗚尊の化身です。魔除けの神、疫病よけの神として、祇園祭で祀られます。牛頭を頭につけ、右手に羂索、左手におのを持ち右膝を立てて座っています。

緒方恵子作「牛頭天王」

博多伝統工芸品オンラインショップ

緒方恵子の博多人形を博多伝統工芸品オンラインショップでご購入いただけます。

博多人形(緒方恵子)の全商品を見る

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名古屋栄三越で博多織と博多人形の展示会が同時開催

宮嶋美紀作成の博多織のテーブルセンターです。何色かのテーブルセンターが並んでいます。

博多織手織技能修士の宮嶋美紀が、名古屋栄三越で開催する博多織博多人形の展示会に出展します。

展示場所は、名古屋栄三越8階の和雑貨売り場にあるジャパネスクコートおよびジャパネスクギャラリーです。

博多織の展示は、京友禅の眞鍋沙智氏とによる染織を堪能できる展示会です。また、博多人形の展示は、若手博多人形師5人と宮嶋美紀の博多織手織りテーブルセンターとのコラボレーションです。

お近くの方はこの機会に是非お越しください。

博多織 宮嶋美紀&京友禅 眞鍋沙智展 – 博多の粋と京の色彩美 –

宮嶋美紀の手織りによる博多織です。模様は独鈷、華皿、親子を表す太い線と細い線からなり、献上柄と呼ばれます。

1.日にち: 2021年9月8日(水)〜 9月14日(火)

2.時間: 10:00 – 20:00 *最終日 9月14日(火)は、18:00まで

3.出展作家: 
博多織: 宮嶋美紀*
京友禅: 眞鍋沙智

*宮嶋美紀は、はかた国際工芸協会会員です。

4.場所: 名古屋栄三越 8階 ジャパネスクコート
  住所: 愛知県名古屋市中区栄3-5-1
  TEL: 052-252-1111
  アクセス: 名古屋栄三越へのアクセス

名古屋栄三越ウェブサイト

~伝統を超えて~ アートな人形 HAKATA人形の今

1.日にち: 2021年9月8日(水)〜 9月14日(火)

2.時間: 10:00 – 20:00 *最終日 9月14日(火)は、17:00まで

3.出展作家: 
博多人形: 西山 陽一*、田中 勇気、小副川 太郎、宮永 誉、石田 哲志
博多織: 宮嶋美紀*

*西山陽一、宮嶋美紀は、はかた国際工芸協会会員です。

4.場所: 名古屋栄三越 8階 ジャパネスクギャラリー
  住所: 愛知県名古屋市中区栄3-5-1
  TEL: 052-252-1111
  アクセス: 名古屋栄三越へのアクセス

名古屋栄三越ウェブサイト

博多伝統工芸品オンラインショップ

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「同じだけど同じじゃない」-工芸のすゝめ

宮嶋美紀が制作した博多織の博多帯、八寸なごや帯「九献上 赤い宝」です。

土地ごとに味が異なる醤油や味噌

生活する中で特に意識されることは少ないかもしれませんが「同じだけど同じじゃない」というものは結構あると思います。

例えばお醤油やお味噌。日本に住んでいるならばほぼ誰もが口にしたことがあるし日本各地で生産されているものですが、味は同じではないですね。

私は生まれも育ちも福岡なので実感としてはあまりないけれど、他県に住む友人は九州福岡の物産展があるときには九州の醤油を買い求めてしまうようです。同じように、生まれ育った土地の醤油味噌の味が好みだという方も多いのではないでしょうか。

その由来などとても複雑で私が追いかけられるものではありませんが、これまで変化を重ね今もまだ進化し続けています。

どうやらその土地で手に入りやすい材料を用いてその地域の食文化に合うように作られてきたようです。製法もその土地ごとに醸造所ごとに製法が違うこともあるのかもしれません。だから同じ「醤油」「味噌」であっても味や用途が違ってくるのでしょう。

織物も各地域で作られてきた

これは博多織も博多人形も同じだと思います。博多織はひとつの絹織物で、博多人形はひとつの素焼きの土人形。日本全国そして世界にも同じようなものはあります。

博多織は着物の帯をメインとして生産していますが、同じタイプの帯を作る他産地の製品となかなか区別をつけづらいかもしれず、産地組合の発行する証紙頼みになってしまうのかもしれません。だけど、そういうものではないかと思います。

博多織を織り機を使って織っているところです。縦糸と横糸を交差させて織っています。

織物の構造はたて糸とよこ糸を交差させること。ただそれだけです。でも!その組み合わせは無限にできます。

どういう素材を選ぶのか、その素材をどのように加工するのか、糸の張り具合は、糸の密度は、、、と、決めていくことでどのようなものでも作ることができると私は思っています。

その土地の歴史文化を知ってわかること

ポイントはどのような布を作りたいかだけ。やわらかい布かしっかりした布か、何のために使う布なのかなど。

寒い土地だったらあたたかい生地を、暑い土地なら涼しくいられる生地を人は必要とするものだから。そうやって各地域の織物は生まれ作られてきたと思います。

材料は同じでもその土地の気候風土、歴史文化で製法やものの位置づけが変わってくることがあります。生活に必要とされる理由があり生きるための仕事となり、地域で分業化し産地を形成し産業となり作り続けられてきた。

「醤油」や「味噌」もその土地の料理に合ったものとして人々に必要とされてきた。そういうものではないかと思います。

だから私は博多織の説明をするときには「その土地を歩いてその土地の歴史文化を知ってください」と付け加えるようにしています。

ものというのはそれだけを見ていてもわかりにくい。ものは人が生み出し作り続けてきたものだから、生み出した故郷(土地・人)を感じてほしい。それでやっとわかることも面白いんじゃないかと思ったりします。

技術により違いが生み出される

最後にきちんとお伝えしておかなければならないことがあります。「同じだけど同じじゃない」ことをはっきり分けるのは技術です。それについてはまた次の機会にお話しさせていただこうと思います。

文中で引き合いに出した博多人形についてもその素晴らしさを伝えていこうと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

博多織を制作している宮嶋美紀

宮嶋美紀  博多織の商品を見る
博多織手織技能修士。ton ten ton 代表。はかた国際工芸協会代表。福岡県生まれ。2013年 博多織デベロップメントカレッジ卒業。2014年「第112回博多織求評会」で経済産業大臣賞、2016年 「第60回 新作博多織展」で九州経済産業局長賞など受賞多数。海外アパレルブランドとのコラボやフランス・パリで開催されたジャパンエキスポ2018への出展など活動の幅を広げています。