最終更新日: 2022年10月31日
こんにちは。博多伝統工芸品オンラインショップ Crafts of Hakata 店長のタナカです。暑い毎日が続いていますがいかがお過ごしですか?
はかた伝統工芸館で、「博多人形未来展」が2022年7月26日(火)から開催されています。
伝統工芸品というと昔から伝わる形や彩色を思い浮かべてしまいます。しかし、1600年に誕生したと言われている博多人形は、博多人形師の伝統的な形式にとどまらない自由で豊かな発想のもとに人形作りが行われてきました。
今回の展示会は、アクロス福岡で昨年8月に開催された「博多人形未来展」に続くものです。10名の博多人形師のクリエイティブな作品、31点を是非見に来てください。
*はかた国際工芸協会会員の緒方恵子、梶原正二の作品が展示販売されます。
博多人形未来展
1.日にち: 2022年7月26日(火)〜 8月7日(日) *月曜日は休館日
2.時間: 9:30 – 17:30(17:00までに入館)、金土日は9:30 – 20:00(19:30までに入館)
3.入場料: 無料(体験は有料)
4.博多人形絵付け体験:
(1) 日にち: 7/29金、30土、31日、8/5金、6土、7日
(2) 時間: 1回目:10:00 – 12:00、2回目:13:00 – 15:00、3回目:15:00 – 17:00
(3) 料金: 1,000円(税込)
(4) 人数: 各回10名様 *先着順で事前予約は不要です。
(5) 場所: 福岡市博物館 1階 「講座室1」 *博物館館内マップ
(6) 備考: 絵付け体験する人形は、当日の担当作家によって変わります。
5.主催: 博多人形商工業協同組合
6.お問い合わせ: はかた伝統工芸館
住所: 〒814-0001 福岡市早良区百道浜3丁目1-1 福岡市博物館2階
TEL: 092-409-5450
休館日: 毎週月曜日
博多人形未来展 出展作家名
10名(50音順)
緒方恵子
梶原正二
長友敬次
中野浩
永野繁大
野田祐輔
益永栄喜
松尾吉将
室井聖太郎
宮永誉



博多人形師・緒方恵子の作品です。「昔の時代から見れば今の時代は『未来』では」との考えから、明和(江戸時代)の女子と令和の女子が出会った瞬間を博多人形で表現した作品です。写真の左側が明和の女の子、右側が令和の女の子です。
江戸時代の明和の女の子は、左手に赤いものを持っています。一方、右側の令和の女の子は帯の赤い部分を指差しています。これは、明和の女の子が使っていた携帯用の口紅「紅板」を、時を超えた今、令和の女の子が着物の帯留めに使っているのが分かったシーンだとのことです。


二人の女の子は時空を超えて出会いました。人形を見ていると何かお話ししているように見えてきます。きっと二人とも「えー!」と声をあげて驚き、そして命や伝統的なモノが生き続けていることを感じたのではないでしょうか。
また、博多人形の杉の台は、柴田玉樹(博多曲物)の作成によるものです。柴田玉樹の家業は18代400年の歴史があり、明和年間(1764年 – 1771年)にはすでに博多曲物の製作をしていました。この台は明和と令和の女の子を引き合わせたタイムマシーンにも思えてきました。

にょきっと出てきてくれていますね。

もう今にも飛び跳ねてしまいそうなムツゴロウです。金色の輝きも美しいです。

何かを見つけたのかな?カンガルーの顔の表情や脚の筋肉、毛並みの表現など、これが博多人形なの?と驚いてしまいます。

かわいい桜文鳥ですね。ちょうど、お餅文鳥になっているところでしょうか。私の家にも文鳥が2羽いますので、この博多人形をいつまでも見続けてしまい、癒された気分になりました。文鳥ファンが喜ぶ博多人形ですね。
緒方恵子の博多人形を博多伝統工芸品オンラインショップでご購入いただけます。
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この記事を書いた人

田中 真
博多伝統工芸品オンラインショップ Crafts of Hakata の店長です。工房&工芸品ショップめぐり、旅行が大好きです。ユーラシア大陸横断、世界一周など訪れた国は50ヶ国以上。はかた伝統工芸館企画委員、はかた国際工芸協会事務局。代表をつとめる(株)トリップインサイトでは工房を訪れるツアーを企画催行しています。