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博多きり絵について

博多伝統工芸品の博多きり絵の作品です。博多の祭り、博多祇園山笠に参加する男の子の締め込みを、お母さんが後ろで跪いて締めています。

Last Updated on 2021年9月9日 by craftsofhakata

神事に使われていた日本のきり絵

きり絵は、黒い紙を切り抜いて、白い紙に貼り付けることによって白と黒の二色のみで世界を表現するものです。切り抜く輪郭線は、切れて離れてしまわないようにすべてがつながるように切ります。

古来、日本ではきり絵は神事や儀式に使われていたと言われています。きり絵は日本だけでなく世界中で作られています。

最近では白黒だけではなく、カラーの紙を使用して色とりどりの色彩を表現することもあります。また、平面ではなく、立体的なものや、輪郭線をつなげずに切るもの、紙以外のものなど新しいスタイルが生まれています。

博多きり絵師 小西一珠喜

博多きり絵は、きり絵師である小西一珠喜(こにし かずよし)が作り出した、博多の題材にこだわったオリジナルきり絵です。

博多には古くから伝わる博多人形や博多織という伝統的工芸品がありますが、新しい工芸作品として小西一珠喜の博多きり絵がこの博多の地に生まれました。

小西一珠喜は1958年に長崎県五島列島小値賀島で生まれました。

2001年、博多を代表する祭り「博多祇園山笠」を見て大きな衝撃を受けます。同じ年の12月、 小値賀島 の実家が火事で全焼してしまいます。小西一珠喜はこれを機に、山笠のきり絵づくりを博多で本格的に開始しました。

小西一珠喜は、 2018年に永眠しました。「世界一愛されるきり絵師になること」という想いは、博多きり絵の中に生き続けています。

小西一珠喜の詳細について

博多きり絵の主な作品シリーズ

(1) 博多祇園山笠

博多祇園山笠 シリーズは、 770余年の伝統を誇る奉納行事であり博多を代表する祭りである「博多祇園山笠」をテーマにしています。

博多祇園山笠では、神輿は「山」と呼び、担ぐことを「舁く(かく)」といいます。山笠では 博多の町を七つに分け、それぞれの区割りを 「流(ながれ)」 と言います。 山笠に参加する男達が山を舁く時に着る水法被(みずはっぴ)の背中にはそれぞれの「流」の柄が描かれ、博多きり絵では実に力強く表現されています。

山を舁く時以外の山笠の行事では「長法被(ながはっぴ)」を着用し、博多織などで作られた帯を締めます。博多きり絵では、長法被の柄や帯も細かく表現されています。

博多祇園山笠 シリーズ の作品は、山を舁いている男達の声が聞こえてきそうな熱気と勢いが感じられ、山笠を思い起こさせてくれます。

(2) 博多百景

博多の街並みをきり絵で表現しています。櫛田神社、福博出会い橋、川端商店街、承天寺、冷泉公園、博多座船乗り込みなど博多らしい風景が、きり絵により色鮮やかに描き出されています。

(3) 博多美人

着物を着た女性や何気ない仕草をした女性など、多数のきり絵作品があります。結婚式の和装の女性のきり絵作品は、多彩で細やかな模様が特徴的です。

博多きり絵には、博多に関するもの以外の作品も多数あります。格言が書かれたもの、龍神、カンボジアの世界遺産アンコールワットなどがあります。中国の伝説上の霊鳥である鳳凰のきり絵作品「蒼天に飛ぶ鳳凰」は、色使いやバランス、 鳳凰の美しく広がった尾の部分のきめ細かさなど、小西一珠喜による独特のきり絵の世界が表されています。

小西一珠喜の博多きり絵を博多伝統工芸品オンラインショップでご購入いただけます。

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