最終更新日: 2022年7月15日
こんにちは。博多伝統工芸品オンラインショップ Crafts of Hakata 店長のタナカです。
毎年7月に開催される祭り博多祇園山笠は、「博多と言えば山笠」と言われるくらい博多の夏の風物詩となっています。すべてにおいて山笠を優先する「山のぼせ」や博多っ子を魅了してやまない博多祇園山笠、新型コロナウィルスの影響で2020年、2021年の開催は見送られましたが、2022年は開催することが決定しました。
博多祇園山笠のはじまりは1241年の疫病退散
そもそも博多祇園山笠は、博多に広まった疫病の退治がはじまりと言われています。
1241年、博多の名刹・承天寺の開祖である聖一国師が、男達が担ぐ施餓鬼棚に乗って祈祷水を撒きながら博多の通りを回りました。これが今の「やま」と呼ばれる神輿を担いで博多を走る原点だと言われています。
他にも諸説ありますが、この疫病退治説が一般的に信じられています。山笠は781年もの歴史があり、博多の鎮守・櫛田神社の神事であり、博多の祭りです。
本年に山笠を開催することはとても重要な意味があると思います。2022年の開催を決定するまでたくさんのことがあったと思います。運営団体の博多祇園山笠振興会、関係者のみなさまの苦労は想像に難くありません。感謝の念でいっぱいです。
博多祇園山笠7月の行事
山笠のハイライトは男達が山笠と呼ばれる神輿を担いで博多の街を走り抜ける「追い山笠」が行われる7月15日です。7月1日から7月15日の追い山笠に向けて祭りは本格的に動き出します。7月1日からの主な行事は次の通りです。
7月1日
- 【早朝】 注連下ろし(しめおろし)
- 【朝】飾り山笠公開
- 【朝】ご神入れ(ごしんいいれ)
- 【夕方】当番町お汐井とり(おしおいとり)
7月9日
- 【夕方】全流お汐井とり
7月10日
- 【夕方】流舁き(ながれかき)
7月11日
- 【早朝】朝山
- 【夕方】他流舁き(たながれかき)
7月12日
- 【3:59 PM】追い山ならし
7月13日
- 【3:30 PM】集団山見せ
7月14日
- 【夕方】流舁き
7月15日
- 【4:59 AM】追い山笠
- 【6:00 AM頃】鎮めの能(しずめののう)
3年ぶりの博多祇園山笠の開催はとても感慨深いものがあります。今からとても楽しみです。









参考文献:
西日本新聞社・福岡市博物館. 博多祇園山笠大全. 西日本新聞社, 2013
博多祇園山笠振興会. 博多山笠(フライヤー). 2022
博多伝統工芸品オンラインショップおすすめの博多祇園山笠グッズ

5,000円(税込)
伝統工芸士である緒方恵子による博多人形「夏雲」です。博多の夏の風物詩である山笠をモチーフにしています。青空に浮かぶ夏雲の下、博多と書かれた白い法被を着て舁き縄を手にした男の子の人形です。ご自宅用の置物、飾りとして、お土産や贈り物におすすめです。

25,410円(税込)
「山笠 垣内敬一人形」は、手拭を巻いて水法被を着た若い山の舁き手の人形です。博多で山笠が無事開催される願いを込めて作られています。

2,096 円(税込)

この本は、博多、福岡を代表する祭り「博多祇園山笠」をきり絵で紹介しています。著者は博多きり絵の生みの親である小西一珠喜です。山笠のこと、山笠という奉納行事を司る櫛田神社、お汐井取りという山笠の行事、そして山笠に参加する流と呼ばれる七つの地域などを美しく迫力あるきり絵で描かれています。解説付きなので山笠を知ることもできます。

1,800円(税込)

こちらも小西一珠喜の作品集の書籍です。七流、全ての水法被44種類、長法被43種類をきり絵で紹介しています。一枚一枚、山笠を舁く法被をまとった男たちの勇壮な姿がきり絵で再現されています。
小西一珠喜の書籍「博多祇園山笠 きり絵」「博多祇園山笠 全流当番法被きりえ図鑑 水法被・長法被」どちらも、きり絵やアートが好きな方、博多祇園山笠が好きな方、山笠をよりよく知りたい方、山のぼせの方におすすめです。ご自分用だけでなく、贈り物、博多のお土産にもおすすめです。
この記事を書いた人

田中 真
博多伝統工芸品オンラインショップ Crafts of Hakata の店長です。工房&工芸品ショップめぐり、旅行が大好きです。ユーラシア大陸横断、世界一周など訪れた国は50ヶ国以上。はかた伝統工芸館企画委員、はかた国際工芸協会事務局。代表をつとめる(株)トリップインサイトでは工房を訪れるツアーを企画催行しています。